研究テーマ一覧
・ディジタル通信― ESPARアンテナを用いたOFDM受信機におけるチャネル推定のハードウェア化
― サブキャリアインデックス変調に基づくフレキシブルOFDMシステム
― 光ファイバ無線(RoF)技術
― 実室内線形セル環境における2×2 LCX-MIMOシステムのスループット測定
― 二重偏波MIMOアンテナを用いたSFN-STBC地上デジタルテレビシステムのダイバーシティ利得解析
― 漏洩同軸ケーブル(LCX)を用いたリニアセルシステム・ビームフォーミング
― MIMO-OFDMシステムにおける圧縮センシングに基づくチャネル推定アルゴリズム
・センシング
― パーティクルフィルタによる気象データ処理と降雨予測
― LCXを用いた高精度位置検出
― ハイブリッド電磁界結合によるRFIDタグの位置検出
・無線電力伝送
― 多数の結合器で構成するワイヤレス給電システムの最適化
― ワイヤレス走行中給電システム
― 複数の並列並列給電線セグメントを用いた誘導電力伝送システム
2017年6月更新
研究テーマ:
サブキャリアインデックス変調に基づくフレキシブルOFDMシステムに関する研究
担当者:劉 承博
研究概要
OFDMは、その高いスペクトル効率と、マルチパス干渉に対する高い耐性のために魅力的なシステムである。 しかし、このシステムは、高価で大型の電力増幅器を必要とする大きなピーク対平均比(PAPR)を有する。 一方、データを送信するためにQPSKのような低次の𝑀-QAM変調を選択すると、通常、単純な構造で小型デバイスを設計することができる。 したがって、OFDMシステムは、元のOFDMシステムと比較してほぼ同一の帯域幅効率(BWE)を有する𝑀-QAM変調の次数を下げて、PAPRを減少させることができればより有望である。 本研究では、OFDMシステムとサブキャリアインデックス変調(SIM)を組み合わせ、 OFDMシステム用にハーフシンボルBPSK変調SIM-OFDM(HS / BPSK / SIM-OFDM)とダブルASK-SIMと呼ばれる2つのシステムを提案する。 前者のシステムはBWEを2倍にすることができるが、𝑀アルゴリズムのために複雑さが高い。 後者のシステムは、かなり複雑でSIM-OFDMのBWEを2倍にすることができるが、HS / BPSK / SIM-OFDMのそれに比べてPAPR性能の劣化は小さい。 しかし、OFDMシステム用の2重ASK-SIMは、同等のBER性能を有する元のOFDMシステムよりも良好なPAPR性能を達成することができる。 したがって、提案方式は、低次の𝑀-QAM変調を用いたフレキシブルなBWEと同等のBER性能を有するPAPR特性を実現することができる。