走行中ワイヤレス給電
Wireless Power Transmission
電気自動車(EV: Electric Vehicle)の普及は,カーボンニュートラルの実現には必須です.しかし,EVの普及には充電が問題となります.現状のEVでは,電池残容量が少ない状況から満充電に近い状況まで充電するためには,急速充電器を使っても30分程度,普通充電は数時間以上かかります.また,充電インフラが十分ではありません.2022年8月現在,全国で約17,000か所の充電スタンドが設置されているものの,多くの拠点で一度に充電できるEV数は1または2台となっており,現在でも繁忙期には充電待ちが発生しています.さらに,急速充電器はピーク消費電力が数十kWから数百kWに達するため,電力グリッドに大きなインパクトを与えることが,充電インフラ整備の大きな障害となります.
EV充電に係るこれらの問題を解決する方法として,走行中の自動車に非接触で給電を行う走行中ワイヤレス給電 (DWPT: Dynamic Wirelss Power Transfer)が注目されています.本研究室では,より効率的かつ安定したDWPTの実現を目指して,複数のワイヤレス給電送受電器を組み合わせて用いるMIMO (Multiple-Input Multiple-Output)技術の利用したDWPTや伝送線路型結合回路を用いたDWPTの研究を行っています.
メンバー
<教員>
岡田実 教授(mokada@is.)
<学生>
D1 浦上大世(urakami.taisei.uo1@is)
M2 中村一智(nakamura.kazutomo.nj5@is)
M2 依岡寛人 (yorioka.hiroto.ye4@is.)
M1 木村圭吾 (kimura.keigo.kl1@is.)
メールアドレスは@isの後に、naist.jpを省略しています。